男性の着物の着付けは女性よりも難易度が低いので、ポイントさえ押さえれば難なく着付けることができます。
着付け方を間違えてしまうと、外出先で着崩れてしまうので注意が必要です。
男性の着物の着付けに必要な物、着付け方や手順、着付けのコツなど詳しくご紹介します。
着崩れを防ぐグッズもありますので、それらを上手く利用するのも方法の一つ。練習しましょう。
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男性の着物の着付けに必要な物とは
着物を気軽に着ることができない大きな理由の一つが「着るのが難しい」という点ではないでしょうか。しかし、男性の着物は女性に比べるととても簡単です。一度覚えてしまえば後は慣れで早く着ることができるようになります。
男性の着物の着付けで使用するアイテムは女性よりも少なく、次の9品です。
- 「着物」「羽織」「帯」「羽織紐」「長襦袢」「腰紐」「肌着」「足袋」「草履か下駄」
着物をレンタルして着る場合には、肌着や足袋など肌に直接触れる物は自分で用意することになる場合もあります。全てのアイテムがレンタル可能かどうかお店に確認しましょう。
また、着崩れしないように形よく仕上げるためにタオルを入れて着付ける場合には、タオルも用意します。その場合は粗品などに使用される薄手の浴用タオルが適しています。
男性の着物の着付け方や手順について
男性の着物の着付け方
まずは肌着を着ます。肌着は襟元が着物から出ないように、Vネックで空きが広めの肌着を選びましょう。
着物を着て背中の縫い目を背骨に合わせます。前で衿の位置を合わせて右の前身頃(下前)の衿の下部を左の腰骨の辺りに合わせて左の前身頃(上前)を被せます。上前の衿の下端が右の腰骨辺りにくるようにします。
その位置から下前、上前がずれないように押さえながら腰紐を締めます。腰紐は2つに折って中心をお腹に当てて後ろでクロスさせて前に持ってきて、結んで玉ができると当たって痛くなるので結ばずに端を巻きつけてある腰紐に挟み込んで留めます。女性と違い腰紐はお腹の下辺りの位置で締めます。
背中の隙間から手をおいれて腰紐周りのシワを伸ばします。
着付けのコツは?男性の着物の場合は衿元がポイント
男性の着物の着付けでは、衿元はうなじ部分は隙間無く密着するようにして、前側は少したわませます。
衿元は前側も開きは大きくならないように気をつけます。衿より下の懐部分がぴったりとしていると貫禄がでないので、懐は緩くたわませるようにするのが男性らしく着付けるポイントです。
現代では着物を着ている男性を見る機会が少ないので人の着付けを見て参考にできる機会が非常に少ないです。着物を着ている男性では、相撲の力士をイメージする方も多いのではないでしょうか。相撲の力士はきっちりと着付けがされているので参考にすると良いでしょう。
着物の帯の結び方、一般的な角帯の結び方とポイント
次は帯を結んでみましょう。
男性が着物を着る時によく採用される結び方で「各帯」という結び方をします。
- まず、帯の端を持って50cm程度の部分を半分に折って輪の方を下にして、折り終わり部分をお腹の前に当てて左側からぐるっと腰に巻きつけます。腰の周りを2巻きした時に残り部分が100cm程度以上あるようであればもう1巻きします。巻き終わり残った部分を40cm程度になるように端を内側に折ります。
- 最初に50cm程度半分に折っておいた部分(たれ)と、巻いた後に残った部分を一縛りします。縛る時に、たれが上に、巻き残りが下になるようにします。
- 更にたれと巻き残りを、巻き残りの先が右側に、たれが左斜め上に向くように結びます。形を整えて帯を回して結び目を背中側に持っていきます。
これは自分で着付ける場合の方法なので、人に着せてあげる場合には帯を締める人は着せてもらう人の背中側に立って締め始めます。最後に帯を回す必要もないので着崩れしづらくなります。
また、裾の長さは女性よりも短めでくるぶしが出る位置だと颯爽と行動的な印象になりより男らしさが出ます。
着付け後の着物が崩れにくくなるおすすめのグッツをご紹介
着物はどうしても動いているうちに着崩れしてくるものです。
慣れてくると自分で着崩れをささっと直せるようになるのですが、それほど着物を着込んでいる方は少ないでしょう。
着物の着崩れを防ぐための便利な道具
- コーリン腰紐
幅広ゴムにクリップが取り付けられたベルトです。伸縮性があるので腰紐のかわりに使うと着崩れしづらくなり、着心地も楽になります。 - 腰パッド
ウエスト部分が細い場合はタオルを巻きつけて太さを出しますが、その代わりに使用します。タオルを巻きつけて紐で結ぶよりも着崩れしづらくなり、着心地も快適になります。幅が広いので帯びの台座にもなり、着付けを美しく見せる効果もあります。 - 衿止め
ヘアピンを2つ連結したような形をした金具で、上前と下前の衿を留めて衿の崩れを防ぐ事ができます。